ヤッホーブルーイングと言えば、よなよなエールが有名です。
個人の好みではカエルのイラストが印象的な僕ビール、君ビール。
セゾン美味しいと思いませんか?
ハッとするようなホップの香りが癖になる大好きなビールの一つです。
こんな華やかで優しくて爽やかな気持ちにさせてくれる素敵なビールをつくっている会社の秘密を社長の井手直行さん自ら明かしてくれる。
そんな本です!
革新的で面白いビール(もちろん美味しい)をつくり続けるヤッホーブルーイング。
この本を読んでいて著者が一番大切にしてる感覚は、「僕に出来ることはあなたにも出来る」って事の様に感じました。
この本の始まりとしては、90年代後半の地ビールブーム!その波に流されるように乗り製造が追いつかない日々。
2000年頃ブームが去り製品が売れず醸造所の倉庫からあふれ、ビールを破棄するしかないという悲しく衝撃的なところからスタートします。
そもそも売れなかったビールってどうなるんだろう?という疑問の答えが書いてあります。
飲めばいいじゃんと思いましたが‥。
でもお酒のメーカーは醸造すると国に税金を収め、売れず破棄した場合に支払った酒税が戻ってくる。
という流れなので全部破棄するしかないみたいです。
なるほどな〜と普通に読んでいましたが、読み進め破棄するまでの流れをストーリーとして読み映像が浮かんでくるといたたまれなく悲しい気持ちになりました。
破棄するにも人手は必要でアルバイトさん、パートさんを雇い缶を手で開けていく。
ずっと手だと痛くなってくる。
大工道具を改造して専用器具をつくる悲しい改善をしたり。
人を喜ばせるはずのビールの行き着く先はグラスではなく排水溝‥。
僕は悲しい改善という表現に初めて出会った気がします。
そんなこんなを乗り越え続けこの本の帯にも書いてあるんですが、11年連続増収増益の会社に変われた。
そのコツのようなモノをメモしていこうと思います。
アメリカのクラフト業界の人達に聞いて導き出したずっと人気のあるブルワリーの3つの要素!
- 革新的行動
- (造り手の)顔が見える〜お客様が身近に感じる
- 個性的な味
早ければ早いほど、最高のチームが出来る
- 楽天主催(外部)のセミナー「チームビルディングプログラム」を受けるのもいいかも!
井手直行さんはみんなが同じ方向を向くチームをつくりたかったみたいなんですが、独力では望むチームがつくれない!ってことで外部の楽天の研修の門を叩いたみたいなんです。
自分の専門外のことをプロフェッショナルな人に頼れる柔軟性と器の大きさがあるからスピード感と爆発力があるのかなー?この研修で「お互いの個性が、お互いの個性を補って、最高のチームができてくる」ってことに気づいたそうです!
- 学んだことを会社に持ち込み、そっくりそのままやってしまう!
このときのチームビルディング講師の長尾彰さんは、その道で有名でスポーツの日本代表チームも含め、何千組も指導しているそうです。
グループから「チーム」になるまでの流れ
- フォーミング(形成期。なんとなく様子見している)
- ストーミング(混乱期。嵐のようにもめる)
- ノーミング(規範期。緩やかにまとまっていく)
- トランスフォーミング(達成期。一致団結する組織)
※気をつけるポイント 会社に持ち込んだチームビルディングが失敗に終わった事例も書かれています。
やらないよりはマシだろうということで、時間的負荷を減らす、無理に誘ってみる。すると覚悟もなく、さまざまな合意形成も一致団結も出来ないまま時間が経つ。
会社に疑問を感じ去っていく遠因にすらなった。やはり自主性が大切なんだなと感じます。
それでもチームビルディングの効果は絶大なようで売上にも直結したそうです。
- まず体験したメンバーは「チーム」に対する価値観が変わる
- 自分の得意分野を活かすことが楽しいと分かっている
- チームメンバーとはフラットにやり取りした経験から年齢の差も飛び越えて意見が交わしやすい
- みんなで同じ方向を目指し目的を達成することがどれだけ素晴らしいか分かっている
チームビルディングで職場がいい雰囲気なんだろーなーってのは268ページの会社メンバーとの集合写真で一発で伝わってきます笑
そしてチームビルディングの際に役立つおすすめ書籍も、紹介されています。『さあ、才能に目覚めよう』(日本経済新聞社)
アメリカのギャラップ社の本で、今も民間の世論調査会社としてはギャラップ調査がアメリカで最も信頼性が高く、そのデータを活かし、占いなんかの類ではなく自分の強みが分かる本となっています。
同じようにクラフトビールの会社の本で以前に読んだベアレンさんの本とはスタイルが違い、ビジネス書的な要素も感じられます。
このブログではチームビルディングの事を覚えておきたいなーとスポットライトを当てましたが、失敗談も沢山載っていて、それを乗り越えてきた方法など、とても参考になると思いますよ!
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