地方の小さな会社が「世界に伝えたい日本のクラフトビール」コンテストでグランプリを獲得した方法!

ベアレン醸造所のクラシックが美味しすぎて手にとった書籍、つなぐビール

32歳男ふたりが、岩手の地から日本中の人が知っているこだわりのプレミアムビールを目指して岩手のビール文化を育み、挑戦し失敗しまた挑戦し前に進んでいく。心が熱くなりベアレンのファンになってしまう。そんな1冊でした。

ベアレンの始まりは著者の嶌田洋一さんが協和発酵に入社。入社早々配属された盛岡で、現社長の木村剛さん(キリンビール)と出会い、互いに新人営業マン、同い年で酒好きが高じて飲み仲間になるところからスタートします。

立ち上げたはいいけれど工場建設は遅れ、二人でアルバイトを始めたりバイト先で年下の子に怒られたりとハードな日々。それでも約2年後に工場が完成しドイツ人醸造家イヴォ、その片腕佐々木陽一さん、営業のツカサさんと心強い仲間が加わる。

百貨店にお歳暮コーナー獲得の売り込みに行き断られるが何とか売り込み販売エリアを獲得。しかしライバルは地ビールの草分け的存在の銀河高原ビール!気合と根性と工夫で県産ギフトの1日の販売記録をつくったりと凄い活躍をする。

創業からわずか5年で、父の日ギフト作戦を決行し楽天市場で最も活躍した店舗に贈られるショップ・オブ・ザ・イヤーを受賞したり悪戦苦闘しながらも順調な第一章。

ある意味、この年が1つのゴールに達した年だったのではないか、といま振り返って思う。

中略

それには「父の日」だけでは語れない、ベアレンが経験した大きな出来事が関わっているのである。

2015年 株式会社ポプラ社 著 嶌田洋一 つなぐビール 88Pより引用

なぜかどんよりとした曇り空を思わせる様な1章の終わり方。1章前半の楽しいドタバタストーリーのせいでより不吉感をはらむ。

この後のストーリーは、いい気持ちはしないけれどベアレンの誠実さが伝わってきていい会社だな〜と単純に思える。そしてそんな会社が造るビールを飲みたくなる。そんな本でした。ネタバレになると嫌なので気になれば読んでみるのもいいかもです。ベアレンのビールを口にする時味わいが変わることでしょう。

地方に限らず会社をやる上で大切だなーと思った一文。地ビールが採算に合わず撤退し下火になってきた時にスタートしたベアレン。

さまざまな失敗例をつぶさに研究していけば、先人が犯した過ちを繰り返す確率は減っていく。たとえば、目の前に一本の道があるとする。平坦で真っ直ぐに見える道でも、その途中にはいくつもの落とし穴が口を開けて待っている。だが、私たちは後発組である。先人たちが不幸にも落ちてしまった穴を慎重に避けながら歩いていけば、必ずゴールに到達できる。私たちはそう確信して、あえて嵐の中に飛び込んでいったのだ。

多くの人がブームは去ったと言った。これからはもっと悪くなるだろうとも言った。

だからこそ、チャンスがあると私たちは考えたのだ。

2015年 株式会社ポプラ社 著 嶌田洋一 つなぐビール 22Pより引用

熱い!いい!

他にも具体的に地元〈よ市〉でのビール販売をどの様に行って来たかなど地域密着型の醸造所を目指す人にはヒントの塊となっています。

ちなみにベアレンは創業以来コンテストやコンペティションの類には出品しないとうい方針で地元の人達、目の前の人達にビールを評価されたい、広まり方はゆっくりだけれど。ってスタイルのようでして「世界に伝えたい日本のクラフトビール」という企画は、一般の方々の、いわば人気投票で選ばれるので参加したそう。それでグランプリ取っちゃうって凄い‥ちなみに同票同時1位にベアードさん。どちらもクマっぽい。

この本から実直で頑なで熱くてぶれないベアレンを感じました。

あとは個人的なメモ。

この書籍の中で登場した本は?

  • 著者が学生時代バーでのアルバイト時にバイブルにしていた『世界の名酒事典』(講談社)

これは新しいので著者が読み込んでいたものとは違うはずですけれども。

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