昭和9年(1934)以来の伝統を誇るビヤホールライオン銀座7丁目店のプロによる「美味しいビールの注ぎ方」が家庭でも再現出来る!

ビールの科学という書籍の写真

カラー版 ビールの科学(ブルーバックス)

単純にビールについての知識を深めたいなーと思い読みました。

「どうすれば美味しくビールを飲めるのか?」

ビールの美味しさや造られ方を科学的な視点から科学的な言葉を使って解説している本です。

そして最後に著者の「ビアライゼ」(ビール飲み歩きの旅)で世界各国のビールで感動したものも紹介されています。

この本のキレやコクの解説を読んでいて気づいたのですが、キレやコク、のどごしといった主観的な感覚を説明するのって意外と難しいことです。

そもそもキレとかコクを説明してと言われてもキレやコクらしきものの説明にしかならない気がします。

困った。

でもこの本は解説してくれています。

コクって何か説明できますか?

ちなみにコクとは濃い深みのある旨味を指すそう。そしてビールのコクっていうのは、

  • 香味の強さ(濃さや力強さ)
  • 広がり、ハーモニー(深さやまろやかさ、心地よさ)
  • ボディー感(飲みごたえ)

を表現し口の含んだときに感じる香味の総合的な強度を示すそうです。

ちなみにドイツ語では「フォルムンディッヒカイト」:濃醇さ と表現されビールの品質として重要視されているみたいです。

キレって何か説明できますか?

  • 香味の純粋さやシャープさ
  • 軽快感やすっきり感

を表現し飲み込んだ後の香味の持続性や消失の速さを示し、ドイツ語では「シュナイディッヒカイト」:爽快さ と表現されているようです。

正直分かるようなわからいような‥

そして個人的にこの本でオススメの7章

7章ではいかにビールを美味しく飲むかを解説しています。

そのなかで昭和9年(1934)以来の伝統を誇るビヤホールライオン銀座7丁目店のビアホールのプロによる「美味しいビールの注ぎ方」を紹介しています。

ざっくりメモします。

  1. ジョッキは垂直に 名人が最も需要だと考えているのはサーバーから最初に出たビールがジョッキの底に叩きつけられて出来る泡。この泡をジョッキの縁まで持ち上げていくのが理想。
  2. つくった泡を持ち上げる ジョッキを少しだけ傾けてサーバーから出てくるビールをジョッキの壁に当てるようにしながら細かい泡を形成する。
  3. 再びジョッキを垂直に ジョッキを垂直に戻しながら最初につくった泡を持ち上げ泡の蓋をつくる。

この解説の後は家庭でも缶ビールでビアホールの泡を再現する方法も書いてありますので気になる方は購入してみてくだいさい!

正直難しい言葉が沢山登場しますが、さくいんで単語からページにさかのぼり意味を調べることが出来るのでびあけんなどを受ける人は勉強に使える1冊になっていると思います。

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ゆきひろ
「メチャおいしいビール造るらしいよ!」って噂されるお爺さんになることに憧れている。趣味でビールを造って遊んでいる。ビールに関する本を毎週よんでいる。 そんな人です。 本の役立ちポイントをまとめてブログに記録しています。 ビールの味を客観的に評価できるようになりたくて「クラフトビア アソシエーション」主催の試験にトライ。 ジャパン・グレートビア・アワーズ2020に審査員として参加してきました。 まだまだですが、毎日コツコツ鍛錬中です。