何事にも良い面と悪い面がついてまわるのが世の常ですよね。
楽しいビールライフを守るために、アルコールの怖い部分も勉強しておこうと思ったので、西原理恵子月乃光司のおサケについてのまじめな話 アルコール依存症という病気 を購入しました。
依存症にはなりたくないもので…
アルコール依存症とはなにか?
アルコール依存症はその人にだけ お酒が覚醒剤のようになってしまう病気です。
治りません。
でも「一生飲まない。」という確かな治療方法があります。
たくさんの患者さんが専門の医師の指導のもと この病気を克服しています。
2010年 株式会社 小学館 西原理恵子 月乃光司のおサケについてのまじめな話 P4 より引用
一生…正直きびしい…。
アルコール依存症になった元夫との生活、最終的には肝臓がんでの死別を体験した「漫画家の西原理恵子」さんが自身の体験を交えこのように表現しています。
この本は、夫がアルコール依存症になった西原理恵子さんと、自身が依存症だった月乃光司さん、この両者の目線からアルコール依存症とはどんな病気かを学べる内容となっています。
久里浜式アルコール依存症チェックリスト(KAST)
久里浜って何?って思いますよね!
久里浜(神奈川県)は日本で最大のアルコール関連問題の治療・研究・研修機関である久里浜アルコール症センターのことです。
本書にも載っているんですが、自宅で出来る簡単な判定方法が参考になりますよ!
ちなみに僕は1点で要注意群になりました(^_^;)怖くなって週イチの休肝日にトライしています笑
覚えておきたいポイントは?
- 時間や場所に関係ない強烈な飲酒欲求を感じたら注意!
- 本人が病気であることを認めたがらないのが依存患者にみられる顕著な反応!飲酒を隠したりする。(自分に知識があれば、「俺飲酒を隠そうとしてる!やばいかも…」って気づきやすいかなーと。)
- 人をなじったり暴れたらOUT!
アルコール依存症はただの酒好き、だらしなさの問題ではなく、病気なんだ!と意識を持って早い段階で治療することが大切なようです。
お酒が好きで、家族がいるって人は読んでいてもいいかと思います。
著者の「人生のリスクを回避するきっかけになれば」という願いがこもっているだけあって、依存症の予防接種に使えそうです。
まとめ
アルコールは習慣的に飲んでいると耐性がついてきて、飲酒量が増えるようです。
多くの人は習慣飲酒で留まるのですが、コントロールが効かなくなり「時間や場所に関係ない強烈な飲酒欲求」を感じたら治療が必要と思っていましょう!
一人で酔って死んでいく分にはいいでしょうけど、家族がいる場合は悲惨で専門機関の治療を受けないと、依存症の旦那(90%が男性)→家族は寄り添う事で助けているつもり→飲酒を助長→共倒れ→本人が死んだあとも家族に恨まれ続ける。
という最悪ルートが待っています。
アルコール依存症の家族がいると、難破船に乗り嵐の中にいるようで、しがみつくのがやっとで、まともに考えられなくなるそうです。
わたしは自身の体験から、依存症の旦那さんが治療もせずにいるという奥さんには、そこから逃げてください、と言いたいです。本人を一人にしてあげて、気づかせないといけないんです。家族は寄り添うことで、助けているつもりでも、結果的に、本人が飲むのを助長する図式になってしまうのですから。
2010年 株式会社 小学館 西原理恵子 月乃光司のおサケについてのまじめな話 P25 より引用
逃げて!と言われてもどこに?って人もいると思います。親子で避難できるシェルターもあるそうです。
まずはプロに相談。
本書には、適切なSOSの出し方、依存症の都道府県別の専門医療機関の連絡先、公的機関の相談窓口がわかりやすくまとめられているので、参考になると思います。
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